2012年03月19日

子宮筋腫の性質は変わることがある

子宮筋腫は通常ソフトボールほどの硬さがありますが、常にそうした形態を保っているわけではありません。
子宮筋腫の形態は、時間とともに変化します。

主な原因は血行障害です。
子宮筋腫はまわりの血管から栄養を吸収します。
筋腫が小さいときは全体に栄養がいきわたりますが、大きくなると筋腫全体に栄養がいきわたらなくなり、中心部から細胞が死滅していきます。
細胞が死滅すると筋腫はやわらかくなったり、液状になることもあります。

妊娠中はエストロゲンが大量に分泌されます。
筋腫はエストロゲンによって成長するため、妊娠中は筋腫が短期間で急激に大きくなることがあります。
子宮筋腫が急激に大きくなると全体に栄養がいきわたらなくなります。
その結果、筋腫が結構障害を起こし、細胞が死滅して子宮筋腫はやわらかく変化することがあります。

栄養がいきわたらなくなった子宮筋腫が原因で、腹痛が起こることもあります。
急な下腹部痛が起こったらすぐに医師の診断を受けましょう。

また、子宮筋腫の大きさや位置によっては子宮筋腫が不妊や流産の原因となることもあります。
しかし、受精卵が着床して胎児がある程度大きくなったら、子宮筋腫の存在が胎児に悪影響を与えることはそれほど多くありません。
子宮筋腫と胎児は、子宮の中でうまく共存していきます。


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Posted by ben at 15:10 │子宮筋腫