2011年12月22日

脳卒中の検査

●MRI-脳の病変や動脈の様子をみる
「MRI(磁気共鳴画像)」とは、強力な磁気と電磁波を使って脳の断面図を画像化するものです。
CTよりも早く脳卒中を発見でき、CTには映らない場所の脳卒中も発見することができます。
MRIとは、脳卒中の検査としては最も有用ですぐれた方法なのですが、機械が非常に高価なため、CTほどには普及していません。
そのため、脳卒中が疑われる場合は、MRIを備えた病院に運ぶことが大切といえます。

この検査は、横になった状態で機械のなかに体ごと入り、検査中はじっとしていなければなりません。
痛みはありませんが、機械の中が非常に狭く、騒音がひどいという難点があります。
また、強力な磁気を使うので、体内に心臓のペースメーカーや、骨折の治療のため金属類などが入っていると、検査を受けられないことがあります。

●脳血管造影-脳血管の詰まり具合を検査
「脳血管造影」とは、脳の血管が完全に詰まっているのか、狭くなって詰まりかけているのかなどを調べる検査です。
検査の方法は、足の付け根、あるいはひじの血管に細い管(カテーテルという)を挿入して、脳へいく血管まで進めていきます。
そして、X線に映りやすくするための造影剤を注入し、連続的なX線写真を撮ります。

ただ、この検査には局所麻酔が必要で、時間もかかるため、CTやMRI、超音波ドプラーに比べると苦痛の大きい検査となります。


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Posted by ben at 10:29 │脳卒中